重度心身障害がある男性の生活を支える立場だった男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、介助中に男性を自宅に残してパチンコ店へ向かい、約2時間半も放置していたことが分かりました。
男性はその間に自宅を出て、道路をはうように横断しようとしているところを通行人に発見され、警察に保護されています。
京都市は、この行為を障害者虐待防止法に基づく虐待と認定しました。
なぜ男性ヘルパーさんの「中抜け」は虐待と判断されたのでしょうか。
重度障害者を2時間半放置してパチンコへ

京都市によると、男性ヘルパーさんは介助中に男性を自宅に残し、約2時間半にわたってパチンコをしていました。
重度心身障害がある男性を支えていた男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、今年2月下旬、介助中に男性を自宅に残して外出していたのでしょうか。
報道によると、男性ヘルパーさんは男性宅を「中抜け」してパチンコ店へ向かいました。
男性は自力で歩いたり、自分の考えを言葉で伝えたりすることが難しい状態だったとされています。
そのような男性を自宅に残したまま、男性ヘルパーさんは約2時間半にわたって現場を離れていました。
男性ヘルパーさんが約2時間半にわたり男性を放置してパチンコをしていたことが、今回の問題の発端となりました。
放置された男性は自宅を出て路上で保護

男性は1人で自宅を出て、近くの道路をはうように横断しようとしているところを通行人に発見され、警察官に保護されました。
重度心身障害がある男性を介助していた男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、男性が自宅を出てしまったことに気付かないままパチンコを続けていたのでしょうか。
男性はヘルパーさんが自宅を離れている間に、1人で外へ出ました。
そして近くの道路をはうように横断しようとしていたところを通行人が発見しました。
通報を受けて駆けつけた警察官が男性を路上で保護しています。
重度の障害があり、1人で安全に移動することが難しい男性が屋外に出てしまったことで、命に関わる危険な状況になっていました。
男性が自宅を出て路上で保護される事態になったことからも、介助中の放置が重大な問題だったことが分かります。
ヘルパーは「当たりが出たので」と説明

男性ヘルパーさんは「当たりが出たので席を確保したまま男性の家に行り、すぐにタクシーでパチンコ店に戻った」などと説明しています。
介助中の行動について説明を求められた男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、なぜ介助中にパチンコ店へ戻ったのでしょうか。
市などの聞き取りに対して、男性ヘルパーさんはパチンコで「当たり」が出たため、席を確保したまま男性宅へ行ったと説明しました。
その後、すぐにタクシーを利用してパチンコ店へ戻ったということです。
さらに男性ヘルパーさんは「隠せると思った」とも説明しています。
過去にも同じようなことがあったかもしれないとも話していたと報じられています。
男性ヘルパーさんが介助中にパチンコ店へ戻った経緯について、市などが聞き取りを行っていました。
男性が戻った後も事業所や家族に報告せず

男性ヘルパーさんは男性を自宅へ戻した後、事業所や家族に保護された事実を報告していませんでした。
警察に保護された男性を自宅へ戻すことになった男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、男性が保護されたことを事業所や家族に伝えたのでしょうか。
約2時間半後に男性宅へ戻った男性ヘルパーさんは、男性がいないことに気付きました。
玄関には、警察官が男性を保護したことを知らせる連絡メモが残されていました。
男性ヘルパーさんは警察官に依頼し、男性を自宅まで送り届けてもらったということです。
しかし、その後も事業所や家族に男性が保護されたことを報告していませんでした。
後日、別の訪問介護事業所のヘルパーさんが連絡メモを発見し、男性の家族に連絡しています。
家族が警察官に事実関係を確認したことで、問題が明らかになりました。
京都市がネグレクトと心理的虐待に認定

京都市は、男性ヘルパーさんの行為を「ネグレクト」に当たる放棄・放置と認定し、男性を強い不安に陥れたことについて「心理的虐待」にも当たると認定しました。
重度障害者への介助を担っていた男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、今回の行為は単なる勤務上のルール違反ではなかったのでしょうか。
京都市は4月、障害者虐待防止法に基づいて虐待と認定しました。
認定されたのは「ネグレクト」に当たる放棄・放置です。
さらに男性が強い不安に陥ったことについても、心理的虐待に当たると判断されました。
今回のケースでは、身体的な暴力があったわけではありません。
それでも必要な介助を行わず、重度の障害がある男性を長時間放置したことが、虐待として認定されました。
男性ヘルパーさんの行為は、放棄・放置と心理的虐待の両面から問題視されたことになります。
ヘルパーの「中抜け」が虐待認定されたのは京都市で初めて

京都市によると、ヘルパーによる「中抜け」が虐待認定されたのは市で初めてで、極めて珍しいケースとされています。
介助中の「中抜け」が問題になった男性ヘルパーさん。
そんな男性ヘルパーさんですが、今回のようなケースは京都市でこれまでにもあったのでしょうか。
京都市によると、ヘルパーの「中抜け」が虐待認定されたのは今回が初めてです。
市は極めて珍しいケースとして受け止めています。
さらに市の障害保健福祉推進室は、2時間半もの放置について「命に関わる問題」と指摘しています。
介助中に利用者を残して長時間離れることが、利用者の生命や安全を脅かす可能性があることを改めて示す事案となりました。
事業所には再発防止策と研修の徹底を要求

京都市は男性ヘルパーさんが勤務していた訪問介護事業所に対し、研修の徹底など再発防止策を求めました。
利用者を守る責任を担う訪問介護事業所。
そんな事業所ですが、今回の問題を受けてどのような対応を求められたのでしょうか。
京都市は、男性ヘルパーさんが勤務していた訪問介護事業所に対して改善を求めました。
具体的には、研修の徹底など再発防止策を講じるよう求めています。
その後、今回の男性ヘルパーさんは退職したということです。
介護や障害福祉の現場では、利用者の安全を最優先にした支援が求められます。
今回の事案をきっかけに、事業所全体で適切なサービス提供と虐待防止について確認することが重要になりそうです。
まとめ
今回のケースでは、重度心身障害がある1人暮らしの男性が介助中に約2時間半放置されました。
男性ヘルパーさんはパチンコのために自宅を離れ、男性が1人で外へ出たことで警察に保護されました。
京都市は、男性ヘルパーさんの行為をネグレクトに当たる放棄・放置と認定しました。
さらに男性を強い不安に陥れたことについて、心理的虐待にも当たると認定しています。
今回の問題は、介助中の「中抜け」が京都市で初めて虐待認定されたケースとなりました。
京都市は「2時間半もの放置は命に関わる問題」として、事業所に再発防止策や研修の徹底を求めています。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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