手軽で身近な存在として多くの人に親しまれている丸亀製麺。
そんな丸亀製麺ですが、2026年4月から6月の事業利益が前年同期比で16.0%減少し、最高益から一転して減益となっています。
一方で、はなまるうどんは増収増益を続け、資さんうどんも店舗数を急速に増やしています。
なぜ、うどん業界の人気チェーンで明暗が分かれているのでしょうか。
今回は、丸亀製麺が減益に転落した理由や、はなまるうどんが好調な背景、さらに猛追する資さんうどんの戦略について紹介します。
丸亀製麺は最高益から一転して減益となった

2026年4月から6月の丸亀製麺の事業利益は前年同期比16.0%減少しました。
好調な業績を続けていた丸亀製麺ですが、今期に入り大きなブレーキがかかりました。
2026年3月期には事業利益が5%増加し、過去最高を更新していました。
それだけに今回の減益は、うどん業界で大きな変化が起きていることを感じさせる結果といえそうです。
運営会社のトリドールホールディングスは、人件費などのコスト高を売上で吸収できなかったことを減益要因として説明しています。
つまり、コストが上昇する一方で、それに見合うだけの売上を確保できなかったということです。
丸亀製麺の減益は、コスト高と客数の伸び悩みが重なったことが大きな要因となっていました。
丸亀製麺の値上げで客数が伸び悩んだ

2026年1月の値上げ後、丸亀製麺では客数の伸び悩みが見られました。
手頃な価格で食べられることが魅力の丸亀製麺ですが、2026年1月には一部商品の値上げを実施しています。
釜揚げうどんの並は税込370円から390円に値上げされました。
2026年1月の既存店客数は前年同月比で0.5%減少しています。
客単価は0.9%増加しましたが、売上の伸びは0.3%にとどまりました。
2月と3月には客数が増加したものの、キャンペーンによる集客策も実施されています。
2月には対象商品を購入すると釜玉うどんの並が無料になるキャンペーンを実施しました。
3月にもぶっかけうどんの無料キャンペーンや、釜揚げうどんを半額で提供する企画を行っています。
こうした施策からも、客数を確保するための工夫が必要になっていたことがうかがえます。
丸亀製麺は値上げによる客単価の上昇だけでは、コスト高を補いきれない状況になっていたようです。
6月は丸亀製麺の客数が大幅に減少した

2026年6月の丸亀製麺既存店客数は前年同月比9.9%減少し、売上も7.0%減少しました。
今期に入ってから特に厳しい状況となったのが6月です。
客単価は3.3%増加しましたが、客数の減少を補うことができませんでした。
さらに7月も既存店客数は前年同月比4.9%減少しています。
売上も2.5%減少しており、客数の伸び悩みが一時的なものではない可能性もあります。
物価高によって外食価格が上昇するなか、消費者が価格に敏感になっていることも背景にあると考えられます。
うどんは比較的安価な食事として支持されてきただけに、値上げによる心理的な影響も無視できません。
丸亀製麺の減益は、客数の減少が大きく影響した結果となっていました。
資さんうどんは店舗数を74店から110店へ拡大

資さんうどんはすかいらーくによる買収時の74店舗から2026年6月末には110店舗まで拡大しました。
丸亀製麺が客数の確保に苦戦する一方で、勢いを増しているのが資さんうどんです。
すかいらーくによる買収後、資さんうどんは積極的な出店を続けています。
2027年以降も50店舗以上を出店し、全国へ展開する強気の計画を掲げています。
資さんうどんでは、うどんだけでなくおでんなどの料理も提供しています。
一部店舗ではビールや日本酒などのアルコール類も扱っています。
こうした幅広いメニューによって、単純にうどんを食べるだけではない利用シーンを作っている点も特徴です。
資さんうどんは店舗数の拡大だけでなく、利用目的の多様化によって支持を広げているようです。
はなまるうどんは増収増益で好調を維持

はなまるうどんは2026年2月期に6.9%の増収、21.0%の増益を達成しました。
丸亀製麺が減益となる一方で、はなまるうどんは好調な業績を維持しています。
さらに2026年3月から5月も10.4%の増収、19.8%の増益となりました。
一時は苦戦していたはなまるうどんですが、出店する勢いも取り戻しています。
さらに注目されているのが、新たな高価格帯への挑戦です。
2025年8月には新コンセプト店となる「はなまるうどん肉店」をオープンしました。
山盛りの肉を使用したインパクトのあるメニューを展開しています。
2026年5月には赤坂にも同タイプの店舗を出店しています。
低価格だけに頼らず、肉を使った高付加価値商品にも力を入れていることが特徴です。
はなまるうどんは、多様化する消費者ニーズを取り込む戦略によって好調を維持しているようです。
肉讃岐もっちりうどん源次郎も新たな競合に

物語コーポレーションは2026年5月に「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」の1号店をオープンしました。
うどん業界では、既存チェーンだけでなく新たな競合も登場しています。
肉讃岐 もっちりうどん源次郎では、4玉まで同一価格でうどんを提供しています。
かけうどんは税込649円で、国産牛煮込の肉讃岐うどんは税込979円です。
肉のおいしさとボリュームを前面に打ち出している点が特徴です。
低価格を最大の武器にする丸亀製麺やはなまるうどんとは異なるポジションを狙っていると考えられます。
うどん業界では、価格だけで競争するのではなく、肉やボリュームなどの付加価値で差別化する動きも広がっています。
新たな競合の登場によって、うどんチェーンの競争はさらに激しくなっているといえそうです。
丸亀製麺と競合チェーンの明暗が分かれた理由

丸亀製麺が客数の減少に苦戦する一方、はなまるうどんと資さんうどんは出店や新業態で成長を目指しています。
今回の業績を見ると、単純に「うどん人気が落ちた」とはいえないことが分かります。
検索需要でも、うどん店は2025年に入っても伸びているとされています。
つまり、うどん市場そのものに需要がなくなったわけではありません。
重要なのは、消費者がどの店舗を選ぶのかという競争です。
丸亀製麺は値上げやコスト高の影響を受ける一方、はなまるうどんは高付加価値商品にも力を入れています。
資さんうどんは出店エリアを全国へ広げ、利用シーンの多様化も進めています。
さらに肉讃岐 もっちりうどん源次郎のような新たな業態も登場しています。
今後は、価格だけではなく商品力や店舗展開、利用シーンの広さなど、総合的な魅力が競争力を左右しそうです。
丸亀製麺を取り巻く環境は、これまで以上に厳しい競争になっているようです。
まとめ
丸亀製麺は2026年4月から6月の事業利益が前年同期比16.0%減少し、最高益から一転して減益となりました。
背景には人件費などのコスト高に加え、値上げ後の客数の伸び悩みがありました。
一方、はなまるうどんは増収増益を続け、肉を使った新業態にも挑戦しています。
資さんうどんも店舗数を拡大し、全国展開を目指しています。
さらに肉讃岐 もっちりうどん源次郎も登場し、うどん業界の競争は一段と激しくなっています。
今後は、丸亀製麺がどのように客数を取り戻し、競合との差別化を進めるのかが注目されそうです。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回の記事もぜひご覧ください。

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